【共働き夫婦】子はどちらの健康保険の扶養に入れる！？

この記事では、生まれた子を妻と夫どちらの扶養に入れるべきか？（入れられるのか？）の
考え方をご紹介します。

こんにちは！ワーママの琴佳です。

最近は共働き夫婦が多くなってきたこともあり、
妻と夫の収入がそんなに変わらないということも多いのではないでしょうか？

我が家もまさに、そうでした。

若干（年収で10万程度）私（妻）の方が高い状態でした。

では、生まれた子の扶養はどうしたのか？？

2019年当時は3ヶ月だけ妻の扶養、その後夫の扶養に入れました。
面倒だけど、そうするしかありませんでした。
なぜなら各健康保険組合で扶養認定の基準があいまいであったために
私達はその隙間に入ってしまい、どちらからも認定されない状態が続いたのです。

しかし、2021年8月から基準が明確になり、
厚生労働省から各健康保険組合に通達が出されました。

次のような方のお役に立てれば幸いです。

• 収入がほぼ同じの共働き夫婦
• 妻の方が年収が高い夫婦
• 夫の扶養に入れるのが当たり前だと思っている方

健康保険を簡単におさらい

被保険者とは

会社員は、その会社が所属する健康保険組合に保険料を納めて、健康保険証をもらっていますよね。
病院にかかったとき、窓口で3割しか払いませんが
残りの7割は健康保険組合が負担しています。

え？私の健康保険組合ってどこ？
という方は、保険証を見てみてください。

保険者　○○健康保険組合　など記載があるはずです。

自分のことは、被保険者といいます。

被扶養者とは

収入の少ない家族などは、働いている人の扶養に入ることで、健康保険証を受け取ることができます。
このとき、その家族を被扶養者といいます。

被扶養者は、保険料を納めなくても、健康保険に加入できます。

被保険者（働いている人）や、働いている企業の負担額は増えないというお得な制度です。

生まれた子は両親どちらかの扶養に入る

扶養に入ることができるのは、収入の少ない家族と言いましたが
ここでは生まれた子供についてだけ考えます。

生まれた子供は、両親どちらかの扶養に入ります。
つまり、両親どちらかが勤めている会社が所属している健康保険組合から
保険証を発行してもらうことになります。

妻と夫　どちらの扶養に入るのか？

基本的には年収が高いほう

基本的には、妻と夫、年収が高いほうが扶養者になります。
例えば夫が年収500万円、妻が年収300万円だったら、迷うことなく夫側で手続きすれば良いです。

今後一年の年収を見積もり、年収の差が1割程度だったら選べる

ここが、ポイントです。2021年8月からより明確にするよう厚生労働省が通達を出しました。
各健康保険組合はこの通達に準拠した判断を実施しているはずです。

１ 夫婦とも被用者保険の被保険者の場合には、以下の取扱いとする。
(1) 被扶養者とすべき者の員数にかかわらず、被保険者の年間収入(過去の収入、現時点の収入、将来の収入等から今後１年間の収入を見込んだものとする。以下同じ。)が多い方の被扶養者とする。
(2) 夫婦双方の年間収入の差額が年間収入の多い方の１割以内である場合は、被扶養者の地位の安定を図るため、届出により、主として生計を維持する者の被扶養者とする。

引用：令和３年４月３０日厚生労働省　夫婦共同扶養の場合における被扶養者の認定について

つまり、

• 妻と夫の今後1年間の年収を予測する
• 年収が高いほうの扶養となるが、その差が１割以内だったら、選べる。

ということですね。

ちなみに、計算する方法としては、特に転職等していなければ昨年の給与とボーナスで大体わかりますよね。
転職している場合は、最初に給与見込みを提示されていたりするので、それを掛けたりして
なんとか割り出します。こうして計算しなければならないという明確な方法はありません。

選べる場合、どちらに入れたほうが良いか？

妻と夫、同程度の収入で、どちらの扶養に入れようか迷った場合は
会社の規定等を確認したら良いかと思います。

例えば健康保険上の扶養者に対して、家族手当や扶養手当などを出している企業も多くあります。

手当がもらえる方に入れる方がお得だと思います。

本当にあった怖い話。2019年2月は揉めました。

2021年8月の通達以前の基準はこのようになっていました。

1(1) 被扶養者とすべき者の員数にかかわらず、年間収入(当該被扶養者届が提出された日の属する年の前年分の年間収入とする。以下同じ。)の多い方の被扶養者とすることを原則とすること。
(2) 夫婦双方の年間収入が同程度である場合は、被扶養者の地位の安定を図るため、届出により、主として生計を維持する者の被扶養者とすること。

引用：令和３年４月３０日厚生労働省　夫婦共同扶養の場合における被扶養者の認定について

妻：2018年の年収500万円
夫：2018年の年収490万円
娘：2019年2月生まれ

私達は夫婦同程度の年収だったため、家族手当の多かった夫の扶養にしようと決め手続きを取ろうとしまいした。

ゴタゴタあって・・・・

お分かりいただけたでしょうか（涙）

双方の健康保険組合の細かい基準が異なっていたために、私たちはその隙間に落ちました。
どちらかというと、夫の会社の方がまっとうなことを言っていたように感じています。
妻の会社は、「夫が扶養するもの」という暗黙の了解がありました。
会社の人事に聞いた話によると男性が扶養に入れたいといったときは妻の収入証明は特に必要としないそうです。

このやり取りを産後まもないベビーを抱えて、しかも伝言ゲームの間に挟まれ、とてもイライラしました。

結局、細かい基準は各健康保険組合による

2021年8月の通達により、以前よりは基準が明確になったとはいえ
細かいルールは各健康保険組合によって決まっています。

そのため、配偶者の年収を証明する書類など、何の書類を準備したらいいのかは
各健康保険組合が独自に決めているところがあります。

それゆえ、基準の違いによる狭間で、どちらの扶養にも入れず揉めてしまうケースがあるのではないかと少々心配ですが
上記のように通達が出ているという予備知識を持って臨んでいただけたら良いかと思います。

まとめ

共働き夫婦が増えて、夫婦同収入の家庭は少なくないと思います。
そんな家庭で、生まれた子を夫と妻どちらの扶養に入れた方がい良いか？入れられるのか？についてお伝えしました。

実際は各健康保険組合で細かい基準が決められているため、詳しいことは所属する健康保険組合に聞くしかありません。

しかし、2021年8月に出された通達により、その基準は以前より明確になったということを予備知識として持っておいて損はありません。基本的に夫と妻の収入差が1割程度であれば、どちらでも良いのです。
自分たちにとってお得な選択ができたらいいですね。

私の長い愚痴を聞いてくださってありがとうございました。